初見の読譜力

ピアノレッスンを始めたら、まずは初見である程度の楽譜を演奏できるようになることを目標にしましょう。そのためには、字を読むのと同じようなスピードで、大譜表(ト音記号とヘ音記号の楽譜)の音が瞬時にわかるようになることが必要です。

多くのピアノ入門教本は楽譜の読み方の解説にたくさんのページを費やしています。
その初歩の段階で全部の音符にふりがなを振ってしまったり、耳コピや模倣に頼って鍵盤を探って弾いてしまったりするのは、グッと我慢しましょう。
最初にふりがなを読むことに慣れてしまうと、より広い音域の曲を弾くようになったときに、音の高さやリズムになどを読み取ることができないという大きな壁にぶつかります。

もし、どうしてもふりがなを振らないと楽譜を読む気持ちが全く起こらないという場合は、ガイドとなる音を数個だけを、音符のたま(符頭)の中やすぐ近くに書き込むなどに留めましょう。

初見の読譜力を伸ばして維持するためには、新しい楽譜を次々に読むことが大切です。
初見力を磨くことを目的とした、ご自身のレベルよりも一段階易しい教本を、メイン教本とは別に用意されることもおすすめです。